お誕生日が近いお友達と、星付きのご褒美レストランでお祝い。
ミシュラン一つ星獲得の小さな一軒家のレストランです。
ワインのペアリングとディナーコース
ドレッシーな服装の先客が1組。
ドレスコードがあり、あまりにもカジュアルすぎる格好は禁止みたいです。
ディナーコースと合わせて、ワインのペアリングもセットでお願いしましたが、ボトルの写真が撮れなかったので、ご紹介は割愛します。
アペリティフは石に見立てたパンとリエット。
下に敷いてある石は本物ですが、リエットが乗っていなければ見分けが難しい、遊び心溢れる先付け。
炭を練り込んだ全粒粉のパンに、豚のリエットが乗ってます。
お次は、アミューズ。
左はサンマのテリーヌ。上に透明なトマトのジュレが乗ってます。
右はサンマの肝を使ったアイスと、クリームチーズにキャビア。
真ん中のセロリのサラダも繊細な装飾も含め、丁寧に作られています。
サンマのテリーヌは美しく形を保ち、何層にもかさなっています。
肝のアイスは、まさしく焼きサンマの肝の味ですが、苦味やら臭みやらもちろん小骨も入ってないので、低温調理したレバーのような舌触り。
オードブルは、鱧と茄子のフリット。
フリットの衣は炭が混ぜられていて、真っ黒。でもって、頑丈でカリカリ。
赤いのはビーツのソースで、まるで鮮血が飛び散っているような斬新な盛り付け。
紫蘇のソースと、蕎麦や枝豆を細かく刻んた添え物と合わせて色々な味で頂きます。
ペアリングのワインは、3つのぶどうを混ぜて作った爽やかな白。
酸味が強い割には後を引かないので飲みやすいです。
2つめのオードブルは、中身が全然見えないけど、栗のリゾットとフォアグラ。
トリュフと栗のチップがたっぷりかかっています。トリュフの下がフォアグラです。
フォアグラも美味しかったけど、栗のリゾットが上品な甘さで美味。
ペアリングのワインはピノ・ノワールの軽めの赤。
フォアグラといったら貴腐のイメージだったけど、全体的に甘い料理なので、すっきりとした赤が対照的で合いますね。
お魚とお肉の独創的なメイン
鯛をヴァプールという蒸気で素材を蒸す調理法でしっとり仕上げているそう。
上には松茸の他、たくさんのきのこ、そしてモンサンミッシェルのムール貝。
鯛は今まで食べたことのないしっとりとした質感。はらりとほどけ、ふわふわな火入れ。
ムール貝は小さいけど、旨味が力強い。
ペアリングのワインはシャルドネの重めの白。
この色でまさかの豚さんです。
低温調理でゆっくり火をいれてるんでしょうか。ロゼ色の豚は初めてでびっくり。
フランスで有名な豚といったら「バスク豚」らしいですが、バスク豚の中でも別格の「キントア豚」と呼ばれる超希少豚だそう。
※一時絶滅しかけたそうな。
ソースはバルサミコ酢の他、丸く点々としているのが卵黄のソース、根セロリのソース。
美味しい豚は脂が美味しいので…と、あえて脂の部分をちょこっと添えています。
赤身はしっとりと柔らかく、見た目は牛なのに口に含むとやっぱり豚です。
脂はとても甘く、まったくしつこくない。
世の中にはまだまだ知らない美味しい食べ物があります。
アヴァンデセールは洋なしのコンポート。
上に焼いたメレンゲ。
素敵なサプライズ
お店をネットで予約する際に、用途を書いたら、お店でお誕生日プレートを用意して頂けました。
素敵なサプライズ!嬉しいです。
デセールはシロップをたっぷり染み込ませたサバラン(ババ)。
お好みでラム酒をかけると、一気に大人のデザートに。
こちらも、印象派の絵画のような芸術的なソースの盛り付けでした。
最後にキュートな佇まいの小さいカヌレと、コーヒー。
すべて手が込んでいて、付け合せにも一切手抜きなしで独創的でありながら、完璧を目指しているシェフの心意気を感じることができました。
ソースも多彩で、1皿を色々なバリエーションで食べることができます。
量もあるので満足度も満腹度んも200%。
最後のカヌレがなかなか飲み込めなかったくらい。
夜は平民の私にはそうそう通えるお店ではありませんが、今度はコスパ最高だという3000円のランチを食べに伺いたいと思います。
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